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査定評価のポイント
大切な資産である建物や土地を売りに出す時に、「いくらぐらいで売れるのか」というのは大変気になるものです。不動産会社が実際に建物や土地を調査して算出する査定額は、そのまま売却価格になるわけではありませんが、売却価格を決定する際の一つの目安となります。では、査定額を算出する時に、不動産会社はどこを見ているのでしょうか。査定評価が高くなるポイントをご紹介します。
査定で評価されるポイント
周辺環境 | 最寄駅や、スーパーなどの商業施設や学校、病院などの施設が近くにあるかどうか。生活する上で利便性が高い環境であるほうが評価されます。 |
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日当たり | 日当たりの良い、南向きのひな壇の土地などがもっとも高評価になります。 |
土地の方位 | 左右・前後を建物に挟まれた土地よりも、角地のほうが評価されます。また、土地が北面道路に接しているよりも南面道路に接しているほうが高評価です。 |
土地の形 | 長方形に区画された土地が高評価となります。逆に、変形地や狭小地は建物の設計に制限が生じるため、評価は下がります。 |
間口や幅員 | 家を建築するには、4m以上幅員がある道路に面している土地が向いていると言われており、高評価になります。 |
状態 | 老朽化した古家や物置、不要な物などが設置されたままだと、評価が下がります。 |
社会的な状況 | 増税が予定されているなどの社会的な状況により、不動産購入の需要が増えると評価が高くなります。 |
査定価格をアップさせるには
同じ築年数、同じ間取りの物件であっても、物件の状態によって査定額は大きく変わります。魅力的な物件に見えるようにし、不動産の査定評価をアップさせるには、ちょっとしたコツが必要です。こちらでは、査定評価を上げるためのポイントをご紹介します。査定を依頼する前に、まずは以下のことを実践しましょう。
消臭 | 生活臭やペット臭は住んでいる人はあまり気になりませんが、他人にとっては不快に感じてしまうことがあります。しっかり清掃して、部屋の臭いを消しましょう。 |
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水回りの清掃 | トイレやキッチン、お風呂などの水回りは、不動産会社が良くチェックする場所。汚いままにしておくと印象が悪く、査定額に響きます。水垢やカビ汚れなどを除去し、清潔な状態にしておきましょう。 |
整理整頓・インテリア | 査定する不動産会社のスタッフや購入希望者が、住んだ時のイメージがしやすいように、お部屋は整理整頓しインテリアを置いた状態にしておきましょう。 |
不動産会社の選び方
良い不動産会社と出会えるかどうかは、不動産売却を成功させるために非常に重要なポイントです。では、不動産売却において良い不動産会社とは、何なのでしょうか。それは、不動産売却の経験が豊富で、お客様の立場に立った提案をしてくれる不動産会社です。
地域密着、不動産売却専門の会社を選ぼう
一口に不動産会社と言っても、賃貸物件専門の会社もあれば、不動産活用が得意な会社もあります。不動産売却を依頼するのですから、やはり不動産売却専門あるいは不動産売却を得意とする不動産会社に依頼したほうが良いでしょう。また、査定額の相場や物件の流通状況は地域差があり、地域に特化したサービスを長年行っている不動産会社のほうが様々な情報を持っており、売却実績も豊富である可能性が高くなり安心です。
お客様満足が第一という会社
不動産会社の考え方は様々で、自社利益を優先するところもあれば、お客様を第一に考えてくれるところもあります。不動産売却を依頼する側としては、当然のことながら後者を選びたいところです。お客様の要望をきちんと聞いてくれるか、要望に合った提案をしてくれるかといったことを確認しましょう。強引に契約を迫ったり、とにかく早く売却するよう勧めてきたりするような不動産会社はNGです。
「REINS(レインズ)」に登録してくれるか
「REINS(レインズ)」とは、全国の物件情報が登録された不動産会社共通のデータベースです。不動産会社は、お客様と契約が成立したら数日以内にその物件をREINSに登録することが決められています。その決まりがあるにもかかわらず、自社で物件を囲い込みたいがために、物件情報を登録しない不動産会社も存在します。
REINSに登録していないと物件を広く周知できず、売却の機会を失ってしまっている可能性があり、お客様にとってはデメリットしかありません。REINSに登録して売却活動を行ってくれる会社を選びましょう。
PICK UP REINS(レインズ)とは?
「REINS(レインズ)」とは、Real Estate Information Network System=不動産流通標準情報システムの略称です。国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する、全国各地の不動産情報が掲載されているコンピューターネットワークシステムです。
REINSは、全国ほぼすべての不動産会社が登録しており、大手でも中小でも関係なく不動産会社が同じ情報をインターネット上で検索することができます。これにより、購入希望者から依頼を受けた不動産会社が要望に合った物件をスピーディーに閲覧することが可能です。
売却を依頼された不動産会社はREINSに物件情報を登録することが決められています。
REINSに登録することで、他の不動産会社から購入希望者の情報提供を得ることができ、よりスムーズな売却が可能になります。当社はレインズに参加していますので、安心して売却をお任せください。
売却にかかる費用
不動産売買は大きなお金が動く取引です。取引時に支払う税金は少なくなく、売却を成立させるには複数の専門家のサポートが必要なためそこに報酬が発生します。では、実際に売却にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
印紙税
印紙税とは、経済的取引などに関連して作成される文書に課税される税金のことで、不動産売買の取引の際にも必要になります。売買契約を締結する際にかかり、契約書に収入印紙を貼って納めます。印紙税は売却価格により異なり、以下のようになります。
契約書の売買金額 | 印紙税額 |
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50~100万円 | 500円 |
100~500万円 | 1,000円 |
500~1,000万円 | 5,000円 |
1,000~5,000万円 | 1万円 |
5,000万円~1億円 | 3万円 |
1~5億円 | 6万円 |
5~10億円 | 16万円 |
10~50億円 | 32万円 |
仲介手数料
買い主が見つかり取引が成立した際に、仲介業務の報酬として不動産会社に支払う手数料です。仲介手数料は宅地建物取引業法により規定されており、一般的には「売買価格の3%+6万円」です。以下は簡易計算によるおおよその手数料です。
200万円以下の部分 | 売買価格の5% |
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200万円~400万円以下の部分 | 売買価格の4% |
400万円超の部分 | 売買価格の3% |
司法書士費用
住宅ローンを組んで家を購入した場合、抵当権が設定されています。抵当権は、ローン完済後であっても、抹消登記をしない限りは登記簿に登記されていますので、不動産売却時には抹消する手続きが必要です。抵当権の抹消の手続きは司法書士が行いますので、これに報酬が発生します。司法書士に依頼した場合、1万円~数万円程度かかります。
譲渡所得税
不動産の売却によって売却益が出た場合、譲渡所得税がかかります。利益が出たかどうかの判断は以下の要素から判断し、「譲渡費-取得費-譲渡費用-特別控除」という計算式で算出します。マイナスになれば税金はかかりませんが、プラスになれば税金がかかります。
譲渡費 | 不動産の売却価格 |
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取得費 | 売却した不動産の購入価格など(建物部分は減価償却) |
譲渡費用 | 住まいを売却するためにかかった費用 |
特別控除 | 住まいを売却した時、譲渡所得から3,000万円まで控除ができる特例 |
不動産査定の流れ
- STEP1事前準備
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不動産査定では、以下の情報が必要になります。事前に準備しておきましょう。
- 物件の所在地
- 物件の状況(居住中、空き家、賃貸中など)
- 物件の面積(土地面積・建物面積、マンションの場合は専有面積)
- 物件の築年数
- 売却の予定時期
- 物件の名義人
- STEP2査定依頼
- 販売を希望している不動産会社に査定を依頼します。査定は無料です。なお、査定することをご近所やご家族に知られたくない場合には、あらかじめ不動産会社に伝えておきましょう。
- STEP3査定
- 不動産会社が査定対象となる建物や土地を訪問し、周辺環境も含めて調査します。訪問調査の結果や市場価格など様々な要因を分析し、査定価格を算出します。
- STEP4査定結果
- 不動産会社から、評価した査定価格について報告を受けます。不明点があれば遠慮なく質問しましょう。また、査定結果に納得し、その不動産会社に不動産売却を依頼する場合には、媒介契約を結びます。